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TERIYAKI MACARONI
 岸野君に、いつも夢もみずにバカみたいに眠ったりする能天気なやつ、と言われた。
 でも、その夜に夢を見た。

 そこは外国のデパートの地下の食品売り場で、通りかかっただけなのに誰かがお前も
コンテストに出ろ、と言う。
 急いでるのになぁ、と思いながらも、参加することになった。

 パスタがテーマだったので、私はチーズマカロニを作ることにした。
 審査員は道ゆく人々なので、1人で100人分くらい作らなければならない。
 で、クマが行水できるくらい大きな鍋に、100人分くらいのマカロニを入れた。
 鍋を火にかけ、時間がないので他の食材を探しに行く。食材は食品売り場で勝手に
とってくるのだ。
 食品売り場がとても広いので、割と時間がかかって、茹ですぎたかもしれない、と
焦って戻ると…、

 私がかけていた鍋が火からはずされているじゃないか!
 びっくりしていると、横にアル・パチーノさんが立っていた。
 「パスタの湯で加減を知らないのか?火から外しといてやったぞ」
 彼は少し怒ったように言った。

 旨をなで下ろしながら礼を言うと、いかめしい顔で更に言われた。
 「味もつけといてやったから」

 すごい大きなお皿の上に、茶色のソースが絡んだマカロニがあった。
 何味ですか?と、恐る恐る聞いた。

 すると、アル・パチーノさんは、バカだなお前、という顔で
 「テリヤキ味に決まってんだろ」と言った。

 私は大きなショックを受けながら、軽い憎しみをアル・パチーノさんに覚え始めた。
 彼は私の作品として、それをコンテストに出そうとしているのだ。

 テリヤキ・マカロニは皿の上で湯気を上げながら、妙にテカテカと輝いている。
 そして、すごくマズそうだった。
by hollysplings | 2011-02-23 13:30
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