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木漏れ日が呼んでいる
自然へ。

奥多摩の御岳山に友人たちとハイキング。

美味しい空気、降り注ぐ木漏れ日、清々しい渓谷。
そんな中を冗談を言い合いながらポクポクと歩くのだろうと思っていたら、度々現れる激しい坂道。
ロープに掴まって、うわぁ!とずっこけたり、次々に現れる階段に大笑いのヒザとふくらはぎは限界を
遥かに超え、悲鳴をあげる。
案の定山歩き慣れをした友人たち(しかも2人とも女性)に遅れをとる。「休みたい時は言って下さいね」
と彼女たちは言い、サクサクと坂道を上っていく。
普段シニシズムと放縦の中、オレ目線全開の僕は、山の中ではショボショボにしぼんでしまい、
ただの情けない片足をミドルエイジに突っ込んだ腐りかけのキャベツのようになる。
要するに結構"ダサい"感じになっている。

しかしそこは山、最終的に僕を助けられるのは僕だけだった。
"ダサい"事を受け入れた僕は腰に手をあて、一歩一歩足をあげる。
先の見えない山道で、無心にただ上を目指す。ただただひたすらに。

そして登りきり、僕は坂道の途中で心身共にちょっとだけ僕の中の何かを"リセット"してきた事を感じる。
それは普段の生活の中では味わえないちょっと特別なエクスペリエンス。

そしてまたシニシズムと放縦の世界へ戻る僕。山の中でのショボショボの自分は思い出として
心の引き出しにしまっておく。
ただ僕はいつか再び自然に赴き、否応無くその引き出しを開ける事だろう。
その繰り返しが僕という人間の鮮度を保つ事につながっていくのだろうと今思っている。

自然が呼んでいる。木漏れ日が呼んでいる。そして僕が呼んでいる。


※ちなみにハイキングを共にした女性たちは「ザ・クーパーズ」というレゲエユニットをやっているらしいです。

※普段から"ダサい"だろうというコメントは許可しません。
by hollysplings | 2008-08-15 14:08
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