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hIGHWAY 61 REVISITED vol.13
日曜日の朝、僕がキッチンで自分用にピーナッツバターとジャムのサンドウィッチを作って
いると母さんが「あんたにお客さんよ」とキッチンに入ってきた。

僕が「誰だい?」と聴くと母さんはフフフと笑って「アンタも父さんと一緒でやるじゃない?」
と言った。何言ってんだ?と思いつつも僕は玄関へ向かった。

玄関にはクラスメートのキーラ(キーラ・ナイトレイ)が立っていた。
「ハイ、ムネス」キーラはそう言って僕に笑いかけた。

僕は「ハイ、キーラ、しかし、びっくりだな、どうしたんだ日曜日に?」と言った。
それというのもキーラはクラスでは真面目で大人しい生徒で、僕はあまり口を聴いた事が
なかった。キーラが我が家の玄関をノックするなんて、メッツが優勝するくらい滅多にない
だろうという事だ。

「あの、聴いてない?文化祭の話」キーラはそう言った。
「文化祭?一体なんの話だい?」僕がそう言うとキーラは天を見上げ、首をふり「あぁ
全く、やっぱり何も聴いてないのね?」と言った。
僕が不思議な顔をしてその場に立っていた。
「ムネスこないだ休んでた時あったじゃない?あの間に文化祭委員を決める決議があったん
だけど、ムネスに決まったのよ」と言った。
僕は「はぁ?何にも聴いてないぜ」と唖然くらった。
「アシュトンがムネスが良いって言ってね」
「あのアホッタレ」
「それで」
「それで?」
「もう一人の文化祭委員が私なの。それでムネスとちょっとどうしようか図書館でも行って
話合おうと思って。邪魔だったかしら?」キーラはそう言ってバツの悪そうな顔をしていた。
僕はそんなキーラの事はどうでもよく、ただアシュトンに腹を立てていたので「俺は何も
知らないよ、やるなら勝手にやってくれ」と言ってドアを閉めた。
少ししてドアが開くとクリスティーナが入ってきて「お兄ちゃん、どうしたの今の女の人
泣きそうな顔してたわよ、凄く綺麗な人ね」と言った。
「綺麗だって?あんな真面目な目立たない女、どこがだ?」と僕はクリスティーナに当たった。
クリスティーナは「男のヒステリーはみっともないわよ」と僕に言って階段を上がっていった。
一体どこであんな言葉を覚えてくるんだか。。。
それにしても泣きそうな、なんて、まったく。

その日の午後、僕は自転車に乗って学校へ向かった。
何も泣かなくても良いのにな、と僕は考えながら学校へ着き、図書館へ向かった。
図書館は休みなので閑散をしていた。キーラを見つけるのは簡単だった。

「ハイ、キーラ」
僕が言うとキーラはびっくりした顔をして「どうしたのムネス?」と言った。
そして「もう来ないと思ったわ」と言った。
「あぁ、まぁなんていうか、その、、、僕が苛ついていたのはアシュトンでね、別に君と
文化祭委員がしたくないわけじゃ、うーん、まぁでも文化祭委員はしたくないが、、、」
そう言うとキーラの顔にパーッと花が咲いたように笑顔が広がった。
「突然だったからムネス怒っちゃったかと思ったわ、あぁ良かった」

僕はその時一瞬ドキっとした。
綺麗な人ね、というクリスティーナの声が聞こえた。
僕は「まさかね」と言った。
キーラが「何がまさかなの?」と言った。
僕は「いや、別に、あぁ、まさか文化祭委員をやるとはね」と言った。
「あぁやっぱりやってくれるのね、サンキュームネス!」キーラはそう言って僕の手をとった。

まさかな、僕は心の中でもう一度そうつぶやいた。
by hollysplings | 2009-06-24 20:04
hIGHWAY 61 REVISITED vol.12
僕は固唾を飲んでじっとラビットがラップを始めるのを待っていた。
ラビットは前に出てくるとぐるっと周りを一周してラップを始めた。

「ヘイ!ヨー!みんな盛り上がってるかい?見ろよこの小僧、縮みあがってるぜ、
盛り上がってるのはアソコだけだぜ!」
皆が一斉に歓声をあげた。
「ヘチマ野郎のくそガキははウチに帰ってカギかけて寝ちまいな!ヘイヘイ!」
「今度会ったらお前のキンタマすれ違いざま、つぶしてやるぜ、ツブツブオレンジ!!」

ラビットはそう言って後ろへ下がった。

「ヘイヘイ!コイツはたまげたぜ!とんでもないぜB・ラビット!お前はやっぱり天才だ!
さぁさぁついにムネスの登場だ!」
クリスはそう言ってから僕に小さな声で「おい、マジでやっちまいな」と言った。

僕は前に出て周りのやつらを睨んだ。一斉にブーイングが起きた。
この状況でラップをやるなんて、そう思ったが、僕にはコイツらを黙らせる自信があった。
やってやる、そう思った僕は前に出てラップを始めた。

「ヘイヨー、みんな覚悟しろよ!」
「そこのチャラチャラした兄ちゃん、チャーハンパラパラ、半チャーハン!」
皆が一斉にどよめいた。そして歓声を上げ始めた。
「俺に勝ちたかったらマイクに細工して出直しな!お前みたいなやヘナチンは、オカマ野郎の
ナカマだろう?チンポコないぜ!心底情けないぜ!」

僕はそこまで言って辺りを見回した。一瞬静まり返った辺りがまた一斉に歓声を上げた。

「オイオイ!こりゃあまた凄いぜ!一体どっちが勝ったんだ!!??」クリスはそう言って
「じゃあラビットが最高だったと思う奴!?」と皆に聞いた。
皆が一斉にワァーっと叫んだ。ラビットはウンウンと頷いて僕に向かってニヤっと笑った。
そしてクリスが「じゃあムネスが良かったと思う奴?」と聞いた。
皆はさっきと同じくらいワァーっと歓声を上げた。

「おいおい、コイツはどうしたもんだ?ほとんど同じじゃないか!?」とクリスが言うと
ラビットは僕に近づいてきて「どうだ?引き分けってことにするか?」と聞いた。
僕はニヤッと笑って「今度は負けないぜブラザー」と言い、2人はガシっと握手をして
抱き合った。「8マイル向こうにもクールなやつがいるもんだな、まったくまいるぜ!」
ラビットはそう言って笑った。

僕とクリスとアシュトンは3人で皆に歓声の中送り出されて僕らの町へ帰った。
「しかし凄かったな、ところで最後ラビットはお前になんて言ったんだ?」アシュトンが
聞いた。「8マイル向こうにもクールなやつがいてまいるぜって言ってたぜ」とクリスが
アシュトンに言った。「さすがだな、やっぱり」僕がそう言うとクリスが「マジにな」と
言った。アシュトンはキョトンとした顔をして「え、何が?」と言った。
「お前には一生わからないかもな」僕はそう言って懐かしきわが町の風景を愉快な気持ちで
眺めていた。
by hollysplings | 2009-06-14 20:28
hIGHWAY 61 REVISITED vol.11
僕らはブランジェリーナへは行かず、クラスメートでその辺に詳しいクリス(クリス・タッカー)
を呼び出し、3人で8マイルほど向こう側へ行ってみる事にした。
クリスがおんぼろのフォードに乗ってきたので車に乗り込んだが、車中クリスがずっと喋って
いてうるさかった。
「おい、クリス、いい加減黙ってくれるかな?」
「ヘイヘーイ!そりゃあないぜ!!俺に黙れってか?それって死ねって言ってるのと一緒だぜ?」
僕とアシュトンは顔を見合わせて首を振った。
「なぁお二人さん、俺はうれしいんだぜ!俺を誘ってくれるやつなんてバイト仲間の根暗の
アジア人のジャッキーだけだぜ?でもアイツがホバークラフトにひかれてから俺は喋る相手が
いなくて困ってたんだよ!」と言ってクリスは大笑いした。そして「しかし混んでるな、
なんだってんだ、こんな夜にラッシュアワーかよ!」と叫んだ。

車はそのまま8マイルほど進み、噂の地域にさしかかった。
「この辺の駐車場ではあちこちでラップ対決やってんだぜ、ほら見ろよ、あそこでも
盛り上がってるぜ、イヤッホー」クリスはそういって車をその駐車場へ入れた。

皆が僕らを好奇の目で見た。なんせ黒人ばかりだった。
一人の黒人が近寄ってきて「オイ白んぼ、一体こんなところになんのようだ?社会科見学の
時間にしては遅すぎるぜ」と言った。
「まぁまぁ、いいじゃねーかよ、コイツらだってお前らのすっげーラップを見たいってん
だからさ」クリスがそういうと男は去って行った。

皆が輪になって固まっている方へ近づくと輪の中心で2人の男がラップをやっていた。
「ヘイ、ヨー、お前はいつもノータリン、バカ、アホ、マヌケ」
「ヘイヘイ、お前なんかウンコだ、ウンコウンコウンコ」
周りは大盛り上がりしていた。
僕がアシュトンに小声で「なんだあれ?韻もなにもあったもんじゃないな、ただの悪口
じゃねぇか?」と言うと後ろからドンと誰かが僕を押した。
さっきの男だった。
「ヘイ!お前、殺されたいか?ここで文句いって黙って帰れると思ってるのか?」
僕は頭にきて「うるせぇなこのファック野郎、文句があんならラップくらいまともにやれ
ってんだよ」と言った。男が殴りかかってきた。辺りは騒然とした。クリスはただギャー
ギャーわめいていたが、誰かにうるせぇと殴られて倒れた。

その時「ヘイヘイヘイ」と一人の男が近づいてきた。皆一斉にそいつの方を向いた。
「よぉ、お前ら、俺のブラザー(白い兄弟)になんか文句あんのか?」と言った。
クリスが「アイツだよ、この辺で一番のB・ラビットだ」と言った。
僕が立ち上がり「あんたがB・ラビットか?」と男に言った。
「ファッキンエグザクトリー」ラビット(エミネム)は言った。
「お前らこんなところで何やってんだ?優等生の白い坊やは帰った方が身のためだぜ」
僕は少しカチンときて「いや、すげぇドープラッパーがいるって聴いたんだがね、でも
今聴いた限りじゃひどいもんだ。この辺じゃアンタが一番だって?それもどうだか」と言った。
周りのやつが一斉に僕に飛びかかろうとした。
ラビットは手をあげて辺りを制すると「じゃあ俺と勝負してみるか?」と言った。
僕は「のぞむところだ」と言った。

皆がやれやれと輪になって僕らを囲んだ、気がつくDJ機器を積んだ車が近くにきてレコード
を回している。クリスが司会となって僕らの戦いをしきった。「いいか、時間は45秒、
せいぜい頑張ってくれ」と言い。僕に小声で「負けたら帰れないぞ、気合いいれろ」と言った。
クリスの投げたワンペニーは裏だった。僕は後攻を選んだ。

「さぁ、はじまるぞ!白んぼ同士の戦い、まさに白熱の戦いってやつだ!DJ!!スピン!!」

DJがレコードを回した。
by hollysplings | 2009-06-05 15:34
hIGHWAY 61 REVISITED vol.10
アシュトンはシェークをずずずと音を立てて吸った。

「それで?それでお前はその彼女の頭がおかしいとか考えないわけ?」
僕は呆れていった。アシュトンは良い奴なんだが、少々鈍いところがある。しかし当の本人は
その事に気づいていない。そこが女心ってやつをくすぐるんだろうか、とモテる秘訣ってやつ
について僕はよく考えている。

「あぁ、彼女は今までで会った事がないくらい良い人なんだよ。だって3年前には頭を丸めて
軍隊に入隊した事もあるんだってよ、俺たちのアメリカを守るためにさ、それってとんでも
ないぜ、なぁ?」アシュトンはそう言ってうんうん、と一人で頷いた。
僕はそれってやばいんじゃないか?と思ったが、「で、どうしたいわけ?」と聴いた。
するとアシュトンは少し照れくさそうに、「一緒に行って事情を確かめてほしいんだよ」
と言った。僕はちょっと面倒だったけど、アシュトンの頼みだったし、ちょっと面白そうでも
あったのでひきうけることにした。
「オーケイ、わかったよ。俺たちはゴーストバスターズってわけだな、じゃあ根性入れて
ブギーマンを退治しに行こうぜ」

僕らはその日の夜、2人でデミの家に向かった。
アシュトンは僕をガキの頃からの親友で、ちょうどそこであったから連れてきちゃったんだけど
まずかったかな?とデミに聴いた。
デミはもちろんいいわよ、と言った後、ちょっとその辺に座ってて、もうちょっとで終わるから
と言って濡れた土の塊をロクロと呼ばれる機械でくるくる回した。

僕は部屋の中を見回した。何も妙な感じはしなかった。
ロクロを回していたデミは確かに綺麗な人だった。ちょっと年が離れ過ぎじゃないか?と
アシュトンに小声で言ったらアシュトンは何も言わず僕の尻をつねった。

するとデミが手を拭きながらこちらへやってきて「はじめまして」と僕に握手をした。
僕がどうも、というとデミは「こちら夫のパトリック(パトリック・スウェイジ)」と
言った。僕はキョトンとした顔をしてアシュトンの顔を見た。アシュトンは口をぽかんと
開けて「な?」って顔をしていた。
「旦那さん?ですか?」僕が聞くとデミは「そうよ、良い男でしょ?彫りが深くて。今も
2人が見てるから止めてって言ったのに後ろから私のロクロを回すのよ」と言って笑った。

僕は「はぁ」と言ってもう一度アシュトンの顔を見た。アシュトンは「行け、行け」という
顔をしていた。仕方ないので「あの、ちょっと言い難いんですが、夫と言われても僕には
夫どころか、オットセイの置物すら何も見えないのですが」と言った。
するとデミは立ち上がってキッチンに消えて行った。
「まずいよ、絶対まずいよ」「お前が言えっていったんじゃないか」と僕らがヒソヒソと
言い合っていると目の前にマシンガンを持ったデミが立っていた。
「な、なんなんですか!」
「あんたねぇ、私の夫が見えないなんて。あんたまでそんな事言うの!?あの黒人の太った
女はいるって言ったのよ!!私はねぇ、ベトナムで丸狩りにしてGIジェーンって呼ばれてた
事もあるのよ、これ以上馬鹿にするんだったらこの銃をぶっ放してアンタたちの青いケツに
二つ目の穴を開けてやるわよ!!さっさと出て行って!!!」
デミはそう言って銃口を僕らに向けた。
僕らは尻に火がついたようにその場から逃げ出した。

「おい、アシュトン!やっぱりただのおかしい女だったじゃないか!」息をせききらせながら
僕が言うとアシュトンは「本当だな、あそこまでとは思わなかったぜ!」と言って笑った。
そして「しっかしお前のオットセイには笑ったな!お前上手いよ!なんってったけ、リリック?」
アシュトンはその場に座り込むと息を整えてから続けた。
「おい知ってるか?もうちょっと行った所でリリックで戦うやつらがいるらしいぜ」
「なんだそれ?」僕が言うと
「なんでも黒人だらけのとこみたいだけど、そこで一番のやつは白人らしいぜ、お前なら
そいつを倒せるかもな、夫とオットセイ?爆笑だぜ!!」そういってアシュトンは笑った。
「どこにそんなところあんだよ?近いのか?」と僕が尋ねるとアシュトンは
「えーっとね、確か8マイル向こうかな」と言った。
by hollysplings | 2009-06-03 21:50
hIGHWAY 61 REVISITED vol.9
「よぉムネス」
授業が終わってロッカーの荷物を出しているとアシュトンが話しかけてきた。
「退院したんだな、良かった。しかし事故るなんてな、大バカだぜお前」
僕は笑ってまぁな、と言った。

キルスティンとの一件の後、数日はハイスクールを休んでいたが今日から久しぶりに来ていた。
もうあの事は忘れよう、と思う事にしている。

「今日ブランジェリーナ行くか?」アシュトンが聴くので「おい、それってミッキーに今日は
ディズニーランドに行くのか?って聴くようなもんだぜ」と言った。
するとアシュトンはちょっと深刻な顔をして「ブランジェリーナに行く前にちょっと相談が
あるんだ、セントラル駅前のマクドナルドでちょっと会えないか?」と言った。
僕は意外な展開に少々びっくりしたが、珍しく深刻なアシュトンに「いいぜ」と言って
一度家に帰った。

家に戻ったらノニーがイソイソと支度をしていたので「へぇ、怪しいなそんなおめかし
しちゃってさ、デートかい?」と言うと僕を指差して「黙りなさい」と言った。
最近ノニーはミュージシャン崩れの変な男と付き合っているというのはクリスティーナの
情報だ。「でも良い男よ、繊細そうで」とクリスティーナは言った。

僕は荷物を部屋へ置くとすぐ出かけた。
セントラル駅前のマクドナルドに着くと僕はビックマックとポテトとコークを注文した。
僕がトレイを持って見渡すとアシュトンが座っていた。

アシュトンはシェークを飲みながらナゲットを食べていた。
「よお」
「よお」
僕は席に着いて話を聞く前にとりあえずビックマックにかじりついた。
いつもながらこの黄金のソースは神々しい味がする、僕はビックマックをあっという間に
平らげるとコークを飲みながら「で、なんだい相談って?」と聴いた。
「あぁ、それなんだがな」と言ってアシュトンはこちらに大きな身をかがめて「実はな、
ある女にまいっちまってる」と言った。
僕はコークをブッと吹き出した。アシュトンが「ファック」と言った。
「悪い悪い、だってそんなのいつもの事じゃないか、わざわざここに呼び出して言う事でも
ないぜ?ま、ビックマックが食えたからいいけどさ」
僕がそう言うとアシュトンはナプキンで顔を拭きながら「違うんだよ、今回は」と言った。
「わかったわかった、まぁ話してみろよ」と僕は言った。

アシュトンは語りだした。

「こっから3ブロックくらい行ったところに食器とか売ってる雑貨屋あるだろ?あそこの
店員でさ、デミ(デミ・ムーア)っていうんだ。何度か駅で見かけてこないだ初めて話し
かけたんだよ。それでさ、何回か会うようになってさ、こないだ初めて彼女の家に行ったんだ」

僕は黙って聴いていた。なんだ、結局いつもと変わらないじゃないか、とは
言わなかった。

「それが彼女の家に入るとさ、彼女が誰かに話かけてるんだよ。始めは猫かなんか飼ってん
だろって思っててね、でもさ、なんか違うわけよ人に話してるんだよ」
アシュトンは複雑な顔をしながら話続けた。
「でさ、俺に紹介するわけ、その人を。でも人なんかいないわけよ」
「しかも旦那だって言うんだよ、それで今日は機嫌が悪いから帰ってって」

僕は再びコークを吹き出した。アシュトンはトレイで避けた。
「お前な」とアシュトンがキレそうに言った。
「いやいや、それでお前はすごすご帰ってきたわけ?」
と言うとアシュトンは罰の悪そうな顔をして「悪いか」と言った。
「悪いも何も、それってただ遊ばれてんだろ?どうせお前の事だから部屋に入った段階で
アソコがとうもころしみたいにデッカくなってたんだろ?彼女そんなつもりじゃないって
なってそんな芝居したんじゃないの?」僕がそう言うとアシュトンはうーんと言いながら
「でもなぁ、あれ芝居にしては妙にリアルだったんだよな」と言った。

そして「それにな、彼女の旦那ってとっくに死んでるんだぜ」と言った。
by hollysplings | 2009-06-02 01:09


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